蜜蝋ワックス

革用、コバ用それぞれの蜜蝋(ワックス)を自作してみます。

今まで革用ワックスは「革の達人」「Collonil premium DIAMANT」「ピュアホースオイル(馬油)」の何れか使用していました。

「革の達人」は塗りやすく低価格で香り控えめですが、ワセリンのベタつきや他成分の独特な匂いに我慢できず。

「DIAMANT」は質が良くても香料がきつい・・・

「ピュアホースオイル」は浸透性が高く、匂いは殆どしませんがほぼ液体なので塗りが面倒。

というわけで香りを抑えつつ、手軽に扱える天然素材だけでできた安全な蜜蝋ワックスを作ることになりました。

※この記事は2014年12月のもので、現在はホホバオイルで作っています

蜜蝋ワックスがなくなったため、今回は蜜蝋+ホホバオイルで作ってみました。割合はまずオイル6、蜜蝋4で湯煎開始。  そのままでは硬いためホホバオイルを追...

蜜蝋にヨウ素価の違う植物性油を入れてみることにします。

wikiよりヨウ素価 (油脂の不飽和性を表わす値の一つ)

ヨウ素価が130以上の油を乾性油、100から130のものを半乾性油(semidrying oil)、100以下のものを不乾性油(nondrying oil)という。

乾性油 :空気中で完全に固まる油

半乾性油:空気中で反応して流動性は低下するが、完全には固まらない。

不乾性油:空気中で固まらない。

各油の長短所リストを作って悩んだ挙句、乾性油の亜麻仁油(175~195)と不乾性油の椿油(73~87)を使用しました。

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椿油研究所から

脂にはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸などいろいろな種類の油があります。

椿油はオレイン酸という脂肪酸が多く、成分が人の皮脂に近いので昔から髪や肌の手入れで良く利用されています。実際に塗ってみると浸透性が高く、すぐ肌に馴染みました。乾燥した冬の季節に丁度良さそう。

亜麻仁油は撥水性が高く塗料などに使われていますが、食用は最近健康志向で利用されている模様。

革に合いそうな油で動物性油の馬油(ソンバーユ:ヨウ素価65~95 )もありましたが今回は見送り。

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蜜蝋は升田養蜂場で購入。国産蜜蝋A 500gカットでブロック状になっており扱いやすくなっています。

使用材料は、コバ「蜜蝋、松脂、亜麻仁油、椿油」の4種。革用ワックス「蜜蝋、亜麻仁油、椿油」の3種。

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蜜蝋、亜麻仁油、椿油を入れたカップを湯煎で温めます。

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蜜蝋は65度前後で溶け出します。油と混ざりクリームやワックスが出来る仕組みは面白いですね。

割合は大よそですが亜麻仁油4、椿油3、蜜蝋3といったところ。

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冷まして出来上がったのがこちら。綺麗な黄色のワックスです。硬めですが、指で触るとすぐ溶け出します。ほんのわずかに椿油の香りがしますが、嫌な匂いがしないのでどんどん使えそう。

※その後、亜麻仁油は匂いがきつくなりましたから避けた方がいいです

しかし夏場自然に溶けだしそうなので、底の浅い蓋つきの入れ物を利用すれば良かったかも。

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左はコバ用で、大昔購入した白い蜜蝋に松脂を入れたもの。コバはある程度の硬さ、耐久性も要るため油を大幅に減らしておきました。

麻糸を蠟引きする際にも使用できそうですが、靴屋さんの場合は耐水・耐久性を上げるため松脂の量が非常に多いようです。

今回の作成はこれにて終了。購入した国産蜜蝋がすげぇ余ったけどどうしよこれ・・・

2019-04-11レザークラフト蜜蝋

Posted by BOJO